平素より、島根中央信用金庫に対しまして、格別のご愛顧を賜り厚くお礼申しあげます。
2023年度の我が国経済は、5月に新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが「5類」に引き下げられたことで社会経済活動の正常化が進み、国内のサービス消費が増加するなど景気は緩やかな回復が続きました。
当金庫を取り巻く経営環境は、コロナ後の資金繰り悪化や原材料価格の高騰、恒常的な人手不足、少子高齢化や後継者難による廃業等を背景とした顧客基盤の縮小など厳しい状況が続いております。
このような経営環境ではありましたが、当金庫は地域に根差した金融機関として、「収益性基盤の強化」、「健全性基盤の強化」、「人財の育成」を骨子とする第6次中期経営計画に基づき、顧客利便性の向上や地域の活性化に資するべく、4月に大社支店と大社南支店を新築移転統合しました。また、松江北支店の内外装を一新し、駐車場も大幅に拡大して5月にリニューアルオープンいたしました。更に、江津支店をJR江津駅の隣接地に移転することを決定し、2024年6月オープンに向け準備を進めました。また、お客様の利便性向上及び当金庫の事務の合理化のため、「地方統一QRコード収納」、「バーコード収納」、「窓口支援システム」、「渉外支援システム」を導入し、運用開始しました。
これらの取り組みを地域の皆様にご理解いただいたことで、当金庫の預金積金の期末残高は、2,843億円と11期連続で増加し、貸出金も1,665億円に伸長した結果、売上高に当たる経常収益は57億75百万円、金融機関として最も中核的な利益を表わすコア業務純益(投資信託解約損益除く)は14億66百万円の6期連続増益となり、当期純利益は7億52百万円となりました。
これもひとえに地域の皆様方の温かいご支援の賜物であり、役職員一同心より感謝申しあげます。
2024年度は第6次中期経営計画の最終年度であり、引き続き、お客様の利便性向上、更なる業務の効率化や収益力の強化を図り、持続可能なビジネスモデルの強化に努めてまいりますので、変わらぬご支援・ご協力を賜りますようお願い申しあげます。
2024年8月
理事長