島根中央信用金庫

心 ふれあい 親・近・感

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金融機関コード 1712
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地域と共に生きる金融機関

アイデアと実行力に富む福間理事長。今春はロゴ入りマスクケース4万枚を作った。

経済効率でなく、地域貢献を優先

 銀行と信用金庫の違いをご存知だろうか。どちらも預金や融資などを行う金融機関に変わりない。 しかし銀行が業務範囲などに制限がないのに対し、信用金庫は取引の対象が地域の中小企業や個人に限られる。地域密着型の非営利金融機関なのだ。
「株主の利益を求めざるを得ない銀行と違い、地域の企業や住民への貢献を最優先に考えるのが信金。経済効率だけでなく、地域全体の利益を考えて支援するのが使命なのです」と胸を張る《島根中央信用金庫》の福間均理事長(63)。 財務省官僚として長らく中国地方の中小金融機関を受け持ってきた経験から、「経営理念が違う銀行の真似をしてもダメ。信金の強みを打ち出せば、採算が取れ地域も元気にできます」と断言する。 その言葉通り、2020年3月末の預金積金は、創立以来2年連続過去最高の期末残高に。本業の収益力を示すコア業務純益、当期純利益共に過去最高益を更新した。

川本支店
 島根中央信用金庫は06年、《出雲信用組合》と、大田市に本店があった《旧島根中央信用金庫》が合併して、今の体制となった。 6年前、経営のかじ取りを担うことになった福間理事長は、信金の強みを前面に出した改革を次々と実施。その一つが、廃止していた江津支店桜江出張所の復活だ。さらに全ATMは、365日8時から20時まで使えるよう見直した。 「隣店舗まで数百メートルの都会と違い、10キロ以上離れている地方では、地域住民の被る不利益が多過ぎる。信金は、生産性や効率だけで経営してはいけないのです」。

金融機関である限り、利益追求は不可欠であり、そうでなければ地域還元もできない。同庫は長けた運用力と業務効率化などで、高い収益を誇る。 銀行収益を測る指標の一つ「総資金利ざや」は、預金積立残高が同規模の信用金庫で比較すると、全国でもトップだ。快進撃の要因として、福間理事長が真っ先に挙げるのが、地域密着。 「私達は、顧客の性格や誠実さ、人間関係など決算書の数字では分からない情報を広く深く得た上で融資を判断します。営業先でお茶を頂いて話して帰るだけでもいい。 そうして築いた関係がいつか仕事につながる。これが信用金庫の取引の根本なのです」。

 今春以降、世界中を席巻している新型コロナウイルスは、同庫の顧客である地域の中小企業も直撃。信用金庫としての立ち位置が、今まで以上に問われる事態となった。 同庫は9月、法人で最大500万円、個人で100万円までのコロナ緊急対応融資をスタート。売り上げ減少幅などの要件を設けていないのが特徴だ。
「国や自治体による融資制度は大量にあるが、基準を満たさない限り法的に借り入れることはできない。網から漏れる企業も支えたいという思いでした」と福間理事長。 一方で、顧客の借り過ぎにはブレーキをかける。「無利子で最大4000万円という国の融資制度もある。しかし将来の返済で首を絞めることになっては意味がない。 貸して自庫が儲けるのではなく、顧客の将来を見据えて支援したい」。あくまでも、地域の顧客を守ることに徹しているのだ。
 金銭面以外でのサポートにも注力。県内の事業所数が年々減少し、事業継承の重要性が叫ばれる中、企業と人材のマッチングを図る業務を進めている。
 「地域の衰退を止めて、元気に。それが地域と共に生きる信金の姿だと考えています」。

収益は、高い利息で地域に還元

預金積金が同規模の信金と比較すると、同庫が顧客に支払っている利息高は計約2億円も多いという。今秋には、大手銀行の多くが0.002%程度の定期預金金利を、当金庫では期間5年で最大年0.31%に設定。「高い預金金利を付けて、お客様に還元する。それが信金の最たる地域貢献ですから」と福間理事長。(2021年4月1日現在)



幅広くキャリアの積める制度充実

今年から、25歳までに、窓口、融資、営業の3業務を誰もが経験し、同じキャリアを積める「フレッシャーズプログラム」をスタート。個人の資質を伸ばす研修に力を入れ、出産や育児による休業を勤続年数に含めるなど、実力さえあれば昇進できるシステムも整えている。産休育休復帰後の離職者は10年間ゼロだ。



顧客の利便性を優先した新松江支店

ホテルや金融機関など高層ビルが立ち並ぶJR松江駅前に、あえてコンパクトな店舗を新築移転。一等地にも関わらず、駐車場はゆったりしたスペースを確保して、顧客の利便性を最優先した。石見にルーツがあることから、外壁には当地の特産品を彷彿させる瓦の陶板を使用。地域愛を建物にも投影した。



町のシンボルを川本支店として復活

老朽化した支店の新装と、町のシンボルの復活の両方を狙ったのが、旧JR石見川本駅舎に移転オープンした川本支店だ。(写真上/右)切符売り場は応接室として活用、仕舞い込まれていた駅名標も引っ張り出してきて飾るなど、随所にかつての面影を感じさせるアイテムをあしらった。支店内部はセキュリティ万全に改修している。



インタビュー

川本支店営業担当
安東 七海さん(22)美郷町出身。川本町の島根中央高校卒業後、2017年に入庫。独自に顧客ノートを作り、オンリーワンのサービスを目指している。

困った時に頼ってもらえる存在に
 入社4年目の安東さんは、支店の窓口担当を経て現在、営業として管内の個人宅を回っている。「取引のない方の家にもお邪魔することがあり、最初は心臓が飛び出るほど緊張しました」と打ち明ける。笑顔を意識し、方言を使うなど相手がリラックスしながら話を聞いてくれるよう心掛けると、顧客からのニーズも引き出せるようになった。「明確な用件がある窓口のお客様と違って、ご自宅に居られる方には会話の中から、お手伝いできることを探し出して商品を提案しています」。 2020年は新型コロナウイルスに加え、江の川氾濫による水害も発生、管内は相次ぐ苦難に見舞われた。顧客には、パソコンやスマートフォンを持っていない高齢者も多い。安東さんは各種支援制度を勉強し、情報を収集してまとめた資料を使って分かりやすく説明、手続きを手伝うこともあった。高校の先生に勧められるまでは就職先として金融機関を意識したこともなく、人と話すことも得意ではなかった安東さん。「随分外向的になりました。困った時に頼ってもらえる存在になりたい」。


営業を担当する女性職員には、雨の日も濡れない屋根付きバイクを支給。管内のほとんどを自転車かバイクで回る安東さんは、「荷物をおけるのが楽です」と笑顔を見せる。昨年後輩ができ、自らのスキルアップへの意識も一層高まりつつある







松江支店営業担当
山本 健介さん(24)
大田市出身。2018年入庫。顧客との会話の糸口をつかもうと、銀行を舞台にした人気テレビドラマや、新聞の経済面をチェックするのに余念がない。

創業から発展までサポートできる顧客のパートナーに
個人取引先中心に営業を担当していた山本さんは、新型コロナウイルス感染拡大による中小企業支援の需要が高まったことを受け、法人担当に配置換えとなった。「市内でクラスターが発生し、市街地のあちこちから『キャンセルが相次いでいる』『予約が入らなくなった』などの悲鳴が上がっていました」。1軒1軒取引先を訪問して状況などをヒアリング、困り切っている事業主に各種支援制度などを説明し、必要な時は申し込み方法をアドバイスした。「制度を知らなかった事業者も少なくなく、『助かった。ありがとう』と 言われました。何とか持ち堪えて欲しい」。  短大卒業後は大阪で他業種に就職したが、結婚や育児を意識し始めると、故郷の環境の良さが改めて思い出されてUターン。「地元で働くなら地元に役立つ仕事を」と信金を選んだ。営業先では、会社名の由来をたずねるなどで会話の糸口をつかみ、経営者の懐に入れるよう努力。将来は、創業から事業発展までサポートできるような、顧客のパートナーを目指している。


「電話では伝わりくいことが少なくありません」と山本さん。「Face to face」を心掛け、コロナ禍中でも、感染予防をした上で顧客の元に熱心に足を運んでいる。今の目標は、 上司のように会話の力で顧客の本音をキ ャッチすることだ







本店営業部預金窓口担当
雄副 貴裕さん(23)
出雲市出身。甲南大学経営学部を経て2020年入庫。小学2年生から大学まで野球を続け、中央しんきん野球部にも所属する。

いろいろな人に携わって地域の発展に貢献できる仕事
出雲で生まれ育った雄副さん。県外の大学に進学した経験が、改めて地域に目を注ぐことになった。「帰省するたびに店が増えていて活気を感じる一方で、大学の友人たちには出雲が認知されていなくて。信金なら、地域の発展に貢献できると感じました」。顧客の入出金や振り込みなどのサービスを行う預金窓口を担当する。当初は、後ろを振り向いて先輩に尋ねながらの接客が続いたが、最近は顧客に背中を向けることが減った。「お金という大事なものを預かる仕事。わずかなミスがお客様に迷惑をかけ、信金の信頼も 損なうことになるので気が引き締まります」。  同庫には、新入職員を先輩3人がサポートする教育プログラムがあり、同僚として信頼関係を築きながら互いに成長できる体制が整っている。アイテムの一つが、一冊のノートだ。「業務内容や困っていることなどを書くと、先輩からコメントが返ってきます。気にかけてもらっていることが実感できるうえ、文字として残るので振り返りもできます」。目下、地域の元気を支える信金マン修業中だ。


“金融機関の顔”ともいえる最前線の窓口で、顧客に対応する雄副さん。店の印象を左右しかねない重要なポストだ。将来は、営業職にも興味を持つ。「窓口以上にお客様とお話できる機会がありそう。いろんな仕事に挑戦したい」






中央しんきんの仕事

<窓口担当>
ご来店されたお客様を最初にお迎えする「中央しんきんの顔」です。入出金や振り込みなど、預金に関する業務全般を担当します。 ローンや資産運用などお客様からご相談を受けた際、担当者へお取り次ぎも行います。お客様が話しかけやすい雰囲気づくりも窓口担当の大切な仕事。笑顔とおもてなしの心でお客様を応対します。

【1日のスケジュール】
8:30本日の準備
9:00<開店>お客様の応対  
12:00ランチタイム
13:00お客様の応対
15:00<閉店>現金と税金のとりまとめ、
伝票整理、金額の合わせなど
16:30店内会議⇒職員で情報を共有
17:00終業



<渉外担当>
担当地区のお客様を訪問し、融資や預金など、お客様に合った商品をご提案します。日頃の訪問を通じて誠実に丁寧にお客様と向き合い、親身になってお付き合いを重ねることでお客様と信頼関係を築きます。 お客様の身近なコンサルタントとして相談に応じるほか、新規のお客様の開拓も行っています。

【1日のスケジュール】
8:30朝のミーティング、
本日の訪問計画の確認・準備
9:00お客様訪問
12:00ランチタイム
13:00お客様訪問
15:00金庫に戻り、訪問したお客様のお金や書類の整理、融資関係の申請書・資料作成
16:30本日の活動報告、明日の訪問予定の確認・準備
17:00終業



<融資担当>
お客様からの融資のご相談、お申し込み、審査など、一連の融資業務に携わります。企業のお客様からは設備投資や資金繰りのご相談、 個人のお客様からは車や住宅ローンのご相談など、相談内容は様々ですが、ニーズに合わせたきめ細やかな情報提供や適切なアドバイスをおこないます。 常にお客様のお役に立つことを考え実現していく仕事だと思っています。

【1日のスケジュール】
8:30融資の予定リスト確認、本日の仕事の準備
9:00<開店>
ご来店されるお客様と融資のご相談
12:00ランチタイム
13:00ご来店されるお客様と融資のご相談
15:00<閉店>申込書類の作成・審査
16:30他の担当者と情報共有のミーティング
17:00終業



メッセージ

島根のことが大好きで、島根のために何かできないかと思っている方、一緒に島根を盛り上げていきましょう。

 島根中央信用金庫は、地元とともに成長し続ける金融機関、真っ先に使ってもらえる地域一番店を目指し、役職員一同、日々業務に取り組んでいます。 地域のお客様の目線で、お客様のニーズを捉え「お客様第一主義の経営」に徹することで、預金残高は期末残高として過去最高となり、4期連続増益となりました。
 地域にある信用金庫は、地域の人々や企業に寄り添い、最後まで支援を続けることが役割です。 「心 ふれあい 親・近・感」をキャッチフレーズに、これからも中小企業の皆様や地域住民の皆様との”フェイス・トゥ・フェイス”で信頼関係を築き、島根の経済の成長に貢献し続けていきます。
 
 島根が大好きな方。
 島根のために何かできないかと思っている方、
 人と話すことが好きな方、
 様々なことに興味を持ち挑戦する方、
 失敗を恐れず、最後までやり遂げる方、
 私たちと一緒に島根の経済を盛り上げていきませんか。  

理事長 福間 均




島根中央信用金庫 会社概要

事業内容信用金庫法に基づく金融業務全般
(預金窓口業務、融資業務、為替業務、
営業業務、本部業務など)
住所〒693-0001 島根県出雲市今市町252-1
設立昭和23(1948)年9月18日
自己資本の額100億円
預金積金2399億円
貸出金1353億円
従業員数274名

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